こんにちは、精神科看護師のやみかんです。
看護学生時代からの悩みなのですが、お団子ヘアって頭が痛くなるんですよね。
毎日というわけではないのですが、夕方になると徐々に頭が締め付けられるような痛みが襲ってきます。カルテを書かなきゃいけないのに集中力が途切れてしまい、困ってしまいます。
痛み止めを飲んだり、髪の毛の縛り方を変えたりあれこれ試しても中々うまくいかず、いっそのこと髪の毛を切った方が早いんじゃないかとも思いましたが…。ショートヘアもこまめに美容院に行く必要があり、メンテナンスが大変なんですよね。伸びてきたら結局結ばなければならず、ポニーテールでも頭痛は起きてしまいます。ポニーテール頭痛、という言葉がネットにはあるぐらいです。
あと、髪形を変えると服や小物も買い換えないといけないですよね。
頭痛持ち、ロングヘアの看護師さん向けに今回はいろいろと対策を調べたので、ご紹介していきたいと思います。
頭痛の原因を見分ける
今回は、お団子ヘアが原因で起きる頭痛への対策を紹介します。
しかし、まず今起きている頭痛が本当にお団子ヘアによるものなのかを確認する必要があります。
バファリンの公式サイトでは8個の質問に答えるだけで、自分の頭痛タイプを判断してくれます。
お団子ヘアによる頭痛(ポニーテール頭痛)は大きく2種類あり、「片頭痛」と「緊張型頭痛」です。
手っ取り早く調べるのであれば、頭を軽く左右に振ってみてください。
痛みが強くなるのであれば片頭痛、
痛みが変わらない場合は緊張型頭痛です。
順番に説明していきます。
片頭痛について
脳神経への刺激により頭が痛くなります。
片頭痛の症状
- 頭の片側の痛み
- 脈打つような痛み
- 動くと痛みが増す
- じっとしているほうが楽
- 吐き気、嘔吐をともなう
- 光や音の刺激を強く感じる
- 仕事や家事に支障をきたすほど強い痛み
- 頭痛の前に、生あくびや首すじの張り、空腹感などの予兆がある
- まれに、頭痛の前に、目の前にギザギザした光(閃輝暗点:せんきあんてん)が見えるなどの前兆がある
片頭痛の特徴
- 家族に同じような頭痛持ちがいる
- 10~20歳代で発症する人が多い
- 月に平均2~6回の頭痛発作が起こるが、発作が過ぎれば体調に問題ない
片頭痛の原因
片頭痛の原因は完全には明らかになっていませんが、最近では脳そのものに原因があるとする仮説や脳血管や神経に原因があるという説が主流です。また遺伝的な要素もあると考えられています。
お団子ヘアやポニーテルが直接関係するものとしては、脳血管や神経への影響が考えられます。髪の毛・頭皮が引っ張られることで、脳の神経が圧迫されるのでその情報が大脳に伝わり、痛みが生じるといったメカニズムです。頭皮には三叉神経や後頭神経といった知覚神経がありますので圧迫されることで痛みを感じます。
片頭痛の対策
規則正しい生活が基本ですが、片頭痛が起きたときは冷やすことがおすすめです。またはカフェインを摂取することで脳血管への血流が減少しますので、拡張した血管に対して有効です。取りすぎは禁物ですので、頭痛のなりはじめに少量とることが効果的です。
緊張型頭痛について
髪の毛を束ねることで頭皮が引っ張られ筋肉が固まります。筋肉が固まることで血流が悪くなり頭痛へとつながります。
緊張型頭痛の症状
- 後頭部を中心に両側がじんわり痛む
- 重苦しい感じや頭をベルトで締めつけられているような痛み
- 首や肩のこり
緊張型頭痛の特徴
- 片頭痛のようなズキズキする痛みや寝込むほど強い痛みではない
- 吐き気を感じることは少ない
- 光や音の刺激は感じにくい
- 動いても痛みは悪化しない
緊張型頭痛の原因
長時間同じ姿勢や、今回の場合は同じ髪形を続けることで、首や頭の筋肉がずっと緊張していることになります。力が入りっぱなしの状態ですね。そのため血流が悪くなります。筋肉は血流を送り出すポンプの役目を果たしているためです。血流が悪くなることで、血管に老廃物がたまり、炎症が起きます。炎症が起きた結果、痛みを発生される物質「プロスタグランジン」が産生されるため、頭痛が起きると考えられています。
緊張型頭痛の対策
緊張による頭痛の場合は、まず患部を温めることが効果的です。筋肉の緊張をゆるめることができます。さらに、悪くなった血行の改善に有効です。また、マッサージをすることで筋肉をほぐすことができますので、頭痛対策につながります。
片頭痛と緊張型頭痛では対処方法が異なる場合があるので、注意しましょう。
お団子ヘア・ポニーテールによる頭痛の対策
頭が痛くならないための予防
髪の毛をまとめる段階で、頭痛を予防しましょう。
1.髪の毛を結ぶ位置を下げる
高い位置で結ぶと、髪の毛の流れに逆らうことになります。髪の毛の流れに逆らうと頭皮に負担がかかりやすいため血流が悪くなりやすいのです。また、頭皮の神経を刺激することからも頭痛につながります。l
そのため、髪の毛を結ぶ位置は耳の下を目安にしましょう。
2.ゆるく結ぶ、ヘアアイテムの工夫
きつく結ぶとその分、髪の毛や頭皮が強く引っ張れます。髪や頭皮に負担がかかることは頭痛につながりますので、出来るだけゆるく結ぶことをおすすめします。くるりんぱをすることで、結び目を多少ゆるくすることが出来ます。見た目もおしゃれで可愛いのでおすすめです。
かといって、ゆるく結ぶと仕事中に崩れてしまうのが心配ですよね。
その時は、ワックスをつかっても良いですが、髪の毛を結ぶアイテムを工夫しましょう。
おすすめなのはこちら。
- 細いゴム(おすすめ度★)
- スプリングゴム(おすすめ度★★)
- シュシュ(おすすめ度★★)
- ヘアクリップ(おすすめ度★★★)
詳しくはこちらの記事で解説しました。
職場の規定やルールから外れない範囲で選びましょう。
3.結び方を工夫する
髪の毛を一か所にまとめると頭痛につながりやすいです。髪の毛を結ぶ場所を複数に分けることで、頭痛が起こりにくくなります。例えば、ハーフアップにした髪を下の方で再度まとめることで、頭皮が引っ張られる個所が2つに分かれます。
4.髪の毛を短くする、髪の毛をすいて量を減らす
髪の毛が長かったり、量が多いと髪の毛が重くなります。髪の毛の重さの負担がが頭皮の一か所にかかると、より頭痛になりやすいです。髪の毛の重さを減らすために、髪の毛の長さや量を調節することが有効です。とはいえ、髪質は人それぞれですし、ヘアスタイルにこだわりがある時は美容師さんに相談してみてもいいかもしれませんね。
5.定期的に結びなおす
痛くなった後でも効果はありますが、痛みを感じる前に髪をほどいて結びなおすのがおすすめです。同時にマッサージもすると良いでしょう。
お団子ヘア・ポニーテールで頭が痛くなった時の対策
その場で出来る
仕事中に頭痛がおきた場合に応急処置としてできる方法を紹介します。
1.結びなおす
髪の毛の縛り方がきつくないか、確認し可能であれば少し位置をずらして縛ることで、同じ個所ばかりが圧迫・刺激されることを防ぎます。
2.マッサージ
頭が痛くなってきたら、まずは一度髪をほどいて、頭皮の緊張をとります。その時に、頭皮の緊張をほぐして血流をよくするためにマッサージをしましょう。頭皮に加えて、首や肩まわり・背中の筋肉を動かすことも効果的です。
3.ツボを押す
片頭痛と緊張型頭痛にはそれぞれツボがあります。
片頭痛に効くツボ…手三里(てさんり)、合谷(ごうこく)、崑崙(こんろん)、足臨泣(あしりんきゅう)
緊張型頭痛に効くツボ…百会(ひゃくえ)、風池(ふうち)、天柱(てんちゅう)、完骨(かんこつ)、肩井(けんせい)、太陽(たいよう)、頷厭(がんえん)、印堂(いんどう)
ツボ押しでしたら、仕事中でも簡単にできますね。
4.痛み止めを飲む
頭痛が吐き気につながってくるようでしたら、我慢せずに痛み止めを飲むことを検討しましょう。仕事中なら、水が無くても飲めるものやすぐに効果が出るものが便利ですね。
5.温湿布やホットタオルで温める
首や肩が凝りやすい方は、温湿布がおすすめです。首や肩回りを温めて血流を良くしましょう。とはいえ、仕事中には難しければ休憩時間などにホットタオルを作って温める方が取り入れやすいかもしれませんね。
6.姿勢を見直す
猫背になっていたり、パソコンを打つときに首が前に落ちているような姿勢は、筋肉が凝り固まって頭が痛くなりやすいです。マッサージや簡単な体操をしながら、良い姿勢を保てるように見直しましょう。
家に帰ってケア
頭痛が起きたとき、その場で対処できないときは家に帰ってゆっくりとケアします。
1.お風呂に入る
緊張性頭痛に効果的なのは温めること。お風呂にゆっくり浸かって血行を促進し体の緊張を緩めます。首や肩・背中周りの筋肉のコリをほぐすこともできますね。
忙しいとどうしてもシャワーだけで済ませてしまいがちですが、シャワーだけでは筋肉の緊張はとりにくです。しっかり湯船につかることが大事です。
またストレスも頭痛につながりやすいので、お気に入りの入浴剤を使うなどしてリラックス。お風呂タイムを有効活用しましょう。
2.習慣的に運動をする
筋肉の緊張・収縮が頭痛につながりやすいですので、適度な運動が重要です。自宅でできる簡単なストレッチで良いので、毎日続けることを心掛けましょう。鍛える部分としては首や肩、背中周りがおすすめです。良い姿勢を保つことで頭痛を軽減することもできます。正しい姿勢を保つためにはある程度の筋肉も必要ですので、筋トレは大事ですね。
まとめ
以上、お団子ヘアから起きる頭痛について解説してきました。
頭が痛いと仕事に集中できなくてつらいですよね。皆様のお悩みの解決につながれば幸いです。
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